ずっと大工仕事を担当させていただいてる(株)KK様の仕事で店舗改装をやらせていただいた時の内容です。
一階店舗のスケルトンリフォーム(骨組みのみにし床、壁、天井をすべて取り払って、躯体のみの状態にして、間取りから造り直す大掛かりなリフォーム)でしたので、それなりに期間もかかりました。
その工事で箱階段を久しぶりに手刻みしたので(ひな壇階段がこの会社は多いのでそれはいつも手刻みですが他では箱階段が多く、大体プレカットです)
まず一階の床高と二階の床高を取り、収める距離で踏み面、蹴上寸法、上り段数を決めます。
この階段室は少し特殊で手前に半畳ほどのスペースがありその手前で横から入る形になってます。
距離が取れなく一間(2mほど)で元々上がっていた直階段(ほとんどはしごに近い感じ)をできるだけ上がりやすくするため3段廻にして直階段で踏み幅を確保し蹴上寸法も今の基準に合うように計算して作りました。
昔は階段用ルーター定規などあって使っておりましたが(もう20年以上前かな、今でもあるとは思いますが多分需要がない)わざわざ用意するのも面倒なのでベニヤで型を作り溝切を使って製作しました。
フリー版と呼ばれる集成材(600×30×4200)をカットし廻階段部分も30度を計算してカットして制作しました。
一段目となる部分は奥の物置スペースとなる床です。この床高も入口の土間部分の高さからの割付で決定して作ってます。
プレカット階段が主流になっているので自分で割り付けをして階段を掛けるということも減ってきてるのですがリフォームや緊急の時はできる人とできない人では需要が変わってくると思います。
最終、このように仕上がりました。