離れのリフォーム工事 | 難易度大、直角一つの変形倉庫手刻み加工工程
鉄筋コンクリートブロック造の離れが傷んで屋根(天井)崩れて来ているので建て替えてほしいとのご依頼で工事をさせていただきました。
現状は取り合い部分をポリカやスレートなどで塞ぎスラブの上に載せている屋根形状でした。
最初はこの部分の解体です
解体ですっきりとなくなりました。この上に基礎工事をしてもらいます。既存の玄関庇も取りあえず残してますが変更工事も伺っております。
解体部分を見てわかるかと思いますがこの建物は直角(90度)が一か所(玄関前)しかありませんので墨付け刻みに関してはかなり難易度が高くなってしまいます。現地合わせでする人がほとんどかと思いますが私はいつも図面に寸法を起こして材木屋さんで加工してから現地組み立てをしています。
現状の寸法を取り、屋根勾配や伸びや高さなどを決定し変形仕口で墨付け、刻み加工をしました。変形の場合後の終いも考え柱も変形加工しておかないと現場で手間がかかることになります。
既存状態のスペースを取り内部の天井高も確保して屋根勾配をとり、尚且つ取り合い部分も無理なく収めるようプランニングしました。
屋根が見えるデザインより壁立ち上げで屋根を外から見えない方がデザインもすっきり違和感なく収まるので屋根を中で勾配をとり、最後に谷樋を作り片側に流れるようにしました。柱も外部合板を貼れるようそれぞれの角度に合わせて加工しておきました。
変形部分の屋根形状です。既存ベランダの笠木の部分の高さから逆算して高さを決定しました。計算通りきっちり収まってます。
屋根葺き完了後です。取り合い、谷樋笠木予定通り収まりました。
外部合板を貼り、サッシ取り付けをして外観がわかるようになりました。
防水シート貼、この上に通気胴縁を打ちサイディングを貼っていきます。
サイディング工事完了です。杢目調サイディングです。
内部天井下地をして壁、天井共に断熱グラスウールを充填し杉羽目板で仕上げていきます。
内部杉羽目板で仕上げ土間コンクリート仕上げ完了です。
コンセント、スイッチ、電灯器具も付いて内装完成です
玄関サッシもリシェントで入替、玄関、入口引戸上にも洋風庇を取り付け工事完了です。