最近のリフォームについて思うこと

最近は自分でできるリフォームとかで雑誌やテレビで紹介されてます。
自分でするリフォームとかはすごくいいことだと思います。
でも、そのなかにはやってはいけないことを堂々と紹介しているのも
たくさん見かけます。
それでなくても、業者のなかにも強度を度外視し、見た目だけを優先させたリフォームもあります。

今の喜ばれるリフォームというのはやはり大空間の部屋へのリフォーム、大きな窓でたくさんの光を取り入れ明るい圧迫感のない部屋づくりだとおもいます。

当然、私自身もその様な部屋作りをおすすめしますし、ただ単に、今のある間取りのまま天井、壁、床を変えたリフォームではあまり変わった気がしませんし、大きく変更した方がお客様の喜び方も違ってきます。

でも、自分でするリフォームもそうなのですが、構造躯体にかかわるリフォームはやはり、それにかかわる専門的な知識は必要になるとおもいます。

壁に何かデザインしたものを埋め込もうとして、壁の中の筋交(柱と柱の間で斜めに入っている木)を切ったり、大きな部屋にするため、柱を何本も取ったりするのはやはり、その筋交、柱がどの程度必要なものか、もしなくしたら、それに代わる補強はどうすればいいかをかんがえなくてはなりません。

そもそも、よっぽどメインの柱(重要な柱、上の荷重を一本の柱で支えている)でないかぎり、はずしても家が即座に倒壊することはないでしょう。
筋交やその他の部材も一緒ですが。
それでなかったら、シロアリにやられた家や湿気で柱が腐った家などは無くなった瞬間につぶれていますから。
ある一定の負荷荷重がかかった時や木の限界を超えたときにつぶれてしまうのです。
古くなった家で屋根は波を打って、柱は斜めになっていても建っている家がありますが、その家がまさにその状態といえるでしょう。
ある、負荷がどこからかかかるとつぶれる危険があるが、何もなければ建っている。というような感じです。
その負荷とは台風のような風や震度6以上の地震だけでなく、そよ風のようなものかもしれませんし、震度1にも満たないような地震力かもしれません。

今、リフォームする人が多くなってます。
リフォームは新築にするより、コストも安く済み、今ある大きさの家を小さくするというようなこと(新築をすると建築基準法やその他の問題で元の建物より小さくなる場合がありますし、最悪建てることができないところもあります)もなくなります。
でも、見た目を優先するあまり、強度や構造を全く無視したようなことをするのは後で取り返しのとかないこととなります。
構造躯体を変えるなら、それに代わる補強をちゃんとすることを考えましょう。
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