限られた6帖という間でキッチンをできるだけ有効に使いたいというコンセプトで考えたリフォームプランです。解体前はキッチンは長手方向に並んでいました。
床を解体し、根太を並べました。手前のリビングになる部屋は温水式床暖房がつくので奥の床の根太より12mm低く取付ます。
温水式床暖房は温水が流れるチューブを配管するパネルが12mmでできているので、まず、根太の上に捨て張り合板を貼り詰め、その上に温水配管パネルを並べ、最後に仕上材を貼るので床暖房の付かない部屋より12mm高くなります。
通常は捨て貼り合板12mm+仕上フロア12mm~15mmです。
当然断熱材を敷き詰めます。
1枚目の捨て貼り合板を張った状態で、手前の部分は12mm低くなってます。
天井はコストを抑えるのにそのままでベニヤを貼りクロス下地とします。
奥のキッチンはほとんど使わなかったという勝手口をふさいで、この方向にキッチンを並べます。勝手口サッシをはずし、壁面を作り一面を合板でキッチンが取り付けれるようにしました。
温水式床暖房です。
銀色のテープで押さえてわかりにくいですが、パネルをU型のように行ったり来たりしている所に1cm程度の配管チューブが通っています。
すべてのパネルを一本のパイプでつながっていてそのチューブの中を温水器で沸かされたお湯が通って行きます。
夏には冷水を流せば冷房の代わりになるとか・・すごいですね。
現状の天井(彫天テックス)にベニヤを貼りクロスが貼れるようにしました。
現状のサッシは一間半のサッシでした。このサッシは動きも悪く、端のサッシの部分は上が垂れ下がり動かせないぐらい状態でしたので1間のサッシに交換します。
LIXILのサーモスⅡSという商品に交換です。これからのLIXIL住宅用ペアガラスサッシの主力商品です。
今まではDuoPG(デュオPG)というタイプでしたがサーモスⅡもラインナップが充実してきました。おもな違いはガラス部分の空気層隙間の大きさと戸のガラスフレームの大きさです。
デュオPGが空気層最大12mm(総厚18-3mm×2枚)に対してサーモスⅡSは空気層最大16mm(総厚22-3mm×2枚)です。この空気層の厚みで断熱性能は格段に上がります。ガラスフレームは今までのサッシに比べて、サーモスⅡは細くスマートすっきりとなってます。
こちらのリビングの引き違い面付引き違い腰高窓も交換です。
フロア―貼り状況、NODAのクリアーシルキ―のメープル色です。
部屋に入る玄関部分との敷居段差を解消しました。
部屋の壁面は下地は使える部分は使い、プラスターボード(石膏ボード)
と一部コンパネで仕上げました。
キッチン部分のキッチンパネルです。
この部分は開きドアだったのですが開きドアですと開いた時、テーブルのの邪魔になるのでアウトセットの引戸に変更しました。
この家のキッチンの中心的存在になる当方オリジナル移動可動式テーブルです。
このテーブルにはいろいろ可動部分があります。
まず、テーブルが畳めるようになっていて、最大6人ぐらいで使えるようになっています。折りたたみ式で伸ばせるようにしたのは、家族だけで使うときはキッチンに平行に壁付けで置いて使うためあまり長いテーブルだとキッチンに入れないので、折りたたんだ状態でつかいます。
来客時などはテーブルをキッチンに対して垂直になるよう置いて人数が座れるようにするためです。
画像ではわからないのですが、テーブルの下には自在滑車が付いていて軽く自由な所へ動かせます。
ただ、テーブルとして使用するときは動くと困るので、横向きの時は壁付け定位置、縦向きの時は部屋のセンター部分で固定できるようになってます。
テーブル型収納となってますので、左端には外倒し式のごみストッカーが付いており、残り部分の開き戸の中は可動式棚の収納になってます。
もうひとつオリジナル電話台です。
無線LANやケーブルTV機器を配線を見せずすっきり収納できるようつくりました。
収納の棚には無線LANの引き込みなどができるよう配線引き込み孔をあけています。そして一番上の棚と電話置きカウンター部分にはコンセント差しこみが付いてます。
電話台カウンターの下は引き出しになっており、その下は開き扉の収納です。
クロスを貼る前の大工仕事最終です。
既存のまま使うリビングに入る開きドアは敷居を無くして足らなくなった下部分を足して全体をホワイト塗装しました。
クロスが仕上がりました。キッチンは最終となりました。
システムキッチンはクリナップラクエラです。
ご施主様の家具も入って最終仕上がりです。
決して広いとはいえないダイニングキッチンですが、テーブルなどうまく利用して使っていただけたらうれしいですね。
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